Tokyo Tech

第一回 糖化学フォーラム

日時 : 平成30年3月9日(金)
場所 : 東京工業大学 大岡山キャンパス
     西講義棟1 W541 
     東工大キャンパスマップ (15番の建物です。)
主催 : 第一回糖化学フォーラム 実行委員会
参加費: 無料

参加希望者および希望研究室は、平成30年2月19日(月)までに、以下の内容を記入してメールのご送付をお願いします。なお、このメールにて、研究会についてのお問い合わせも受け付けております。
田中浩士 東京工業大学 物質理工学院

記入項目
個人の場合
1 氏名:
2 所属:
3 身分(学年):

研究室の場合
1 研究室名:
2 代表者氏名:
3 スタップおよび学生の人数:

プログラム
12:55-13:00
開会挨拶 田中浩士 (東京工業大学・物質理工学院)
13:00-13:30 (座長 松尾一郎 群馬大学・理工学部)
野上 敏材 (鳥取大学 大学院工学研究科)
「含フッ素糖のDe Novo合成」
糖水酸基をフッ素原子に置き換えた非天然の単糖を効率的に合成するにはどうすれば良いか?糖の水酸基を変換するのも一つの手段であるが、糖自体を合成してしまうのもむしろ効率的かもしれない。そんな単純な発想で始めた研究も3年以上が経過したが、出口も見えないまま苦闘を続けた学生さんの努力の甲斐もあって、光学活性な含フッ素糖が合成出来つつある。

13:30-14:00 (座長 八須匡和 東京理科大学・基礎工学部)
池内和忠 (関西学院 理工学部)
「EDB【1,1'-(Ethane-1,2-diyl)Dibenzene-2,2'-Bis(methylene)】架橋基を有する糖供与体のグリコシル化反応」
私たちの研究室では、グルコース上の3,6 位酸素にEDB架橋基を導入した糖供与体に対するグリコシル化反応が高α選択的に進行することを見出している。今回、EDB架橋基を導入した2-デオキシグルコース誘導体のグリコシル化反応においても、同様な立体選択性が発現したので、EDB架橋基の重要性を説きながら発表する。また、3,6-O-EDB架橋チオグリコシドの2位置換基の活性化を開始点としたグリコシル化反応の開発研究にも展開したので、紹介したい。

14:00-14:30 (座長 松丸尊紀 慶應義塾大学・理工学部)
金森功吏 (東京工業大学 生命理工学院)
「緑色蛍光タンパク質の色素誘導体を用いた糖鎖受容体のturn-on型蛍光プローブ」
糖鎖と糖鎖受容体を介した相互作用の可視化を目指し、本研究では糖鎖受容体と結合して無蛍光状態から蛍光性に変化するturn-on型蛍光プローブの設計と合成を行った。本研究で用いる蛍光色素として、周辺環境に応答した蛍光特性をもつGFP色素誘導体に着目した。まず本手法のコンセプトを検証するため、糖鎖受容体としてコンカナバリンA(ConA)を用いGFP色素誘導体とマンノースを導入した蛍光プローブを開発した。

14:30-15:00 (座長 蟹江 治 東海大学・工学部)
佐々木 要(東邦大学 理学部)
「2,6-ラクトン糖を用いたβ-立体選択的マンノシル化反応」
椅子型配座でない糖供与体を用いて,従来とは異なる中間体を経るグリコシル化反応をやってみたい”という発想から,2,6-ラクトン構造を有し,舟形近傍に配座固定されたマンノシル供与体を用いた反応を検討している.これまでに,ⅰ)2,6-ラクトン構造によりカチオン性中間体を経るSN1型反応が抑制され,SN2型のβ-マンノシル化が可能であることや,ⅱ)カチオン性中間体を経由してもβ-マンノシル化が可能であることを見出している.

15:00-15:20 休憩
15:20-15:50 (座長 眞鍋史乃 理化学研究所)
高橋大介 (慶應義塾大学 理工学部)
「ホウ素触媒を利用した無保護糖に対する位置および1,2-cis-立体選択的グリコシル化反応」
酵素が触媒するような無保護糖に対する位置および1,2-cis-立体選択的グリコシル化反応を化学的に行ってみたい!このことを目的とし、ホウ素触媒の化学的性質を利用した無保護糖に対する位置及び1,2-cis-立体選択的グリコシル化反応の開発に取り組んできた。その結果、最近、本反応の開発に成功したので、その経緯について発表する。また、本反応の推定反応機構および位置・立体選択性が発現する理由についても述べる。

15:50-16:20(座長 水野真盛 野口研究所)
土肥博史 (千葉大学・大学院園芸学研究科)
「芳香環上に置換基を導入したフェニルチオグリコシドを用いたグリコシル化」
我々は以前にo位にメトキシカルボニル基を持つフェニルチオグリコシドを設計し、これが不快臭を伴うことなく調製可能で従来のチオグリコシドと同様にグリコシル化が進行することを報告してきた。最近の研究で、メトキシカルボニル基の代わりにアルデヒド基を導入するとチオグリコシドにもかかわらずシリルカチオン種等で活性化されること、そしてカルボニル基の種類に応じて反応性を調節できることをそれぞれ見出したので報告する。

16:20-16:50(座長 戸谷希一郎 成蹊大学・理工学部)
今村彰宏 (岐阜大学 応用生物科学部)
「DTBS基保護がもたらす高立体選択的グリコシル化反応の謎に迫る.」
DTBS (di-tert-butylsilylene)基は環状シリル系に属する保護基であり,有機合成や糖化学分野において,ジオールを保護する目的で広く用いられる。我々は,4,6位水酸基をDTBS基で保護したガラクトース供与体をグリコシル化反応に供すると,α (1,2-cis)-グリコシドを優先的に与える現象を見出している。この現象は,隣接基関与存在下でも観察され,従来の糖化学の常識を覆す興味深いものである。本発表では,DTBS基保護が立体選択性に影響を与える理由について明らかにする。

16:50-17:20 (座長 安藤弘宗 岐阜大学研究推進・社会連携機構)
石渡明弘  (理化学研究所)
「1,2-cis O-グリコシドの立体選択的構築へのアプローチ」
隣接機関与による1,2-trans選択的O-グリコシル化のような決定的1,2-cis O-グリコシドの構築手法の開発を目指し、種々検討を行ってきた。分子間反応において、反応溶媒や濃度の効果、糖供与体保護基の立体電子効果や環構造への影響等により、高選択的条件が見いだされた。一方、速度論的に1,2-cis体が構築される分子内アグリコン転移反応においてナフチルメチル基を利用した改良法が、決定的かつ適用範囲の広い手法として開発された。

17:20 閉会挨拶